公開日:2014-01-07
平成24年国民のマグネシウム摂取量やや上昇
マグネシウムの日本人の食事摂取基準と推定摂取量の比較表を1ヶ所更新(ピンク色で表示)致しましたので、お知らせします。
更新内容は、「平成24年「国民健康・栄養調査」の結果」2013(平成25)年12月19日厚生労働省健康局がん対策・健康増進課栄養調査係 報道発表資料を含みます。
日本人の食事摂取基準(2005年版及び2010年版)男性30~49歳でマグネシウムの推奨量は、1日当り370mgです。
この推奨量と比較するとマグネシウム摂取量はまず、「平成24年「国民健康・栄養調査」の結果」では男性30~49歳で1日当り236~248mgと122~134mg不足していますが、対前年の2011(平成23)年と比較すると摂取量がやや上昇しています。
更に、厚生省(当時)が初めて国民栄養調査にマグネシウムを含めた2001(平成13)年から2012(平成24)年の摂取量は、この12年間で1日当りおよそ280mgから230mg代まで減少しました。
マグネシウムの日本人の食事摂取基準と
推定摂取量の比較
* 表をクリックすると拡大表示します。
(参照)
1. 「日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料
「日本人の食事摂取基準(2010年版)」平成21年5月29日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室報道発表資料
2. 厚生労働省 「国民健康・栄養調査」
3. 東京都 「東京都民の健康・栄養状況」
コメント:
今回、マグネシウムの日本人の食事摂取基準と推定摂取量の比較表を最新データに基づき更新しました。
厚生労働省の発表データによると、男性30~49歳でマグネシウムの推奨量1日当り370mgと比較すると2012(平成24)年の食事からのマグネシウム摂取量は236~248mgで122~134mg不足し、推奨量のおよそ65%しか充足されていません。
また、厚生省(当時)が初めて国民栄養調査にマグネシウムを含めた2001(平成13)年から2012(平成24)年の摂取量は、この12年間で1日当りおよそ280mgから230mg代まで減少していることは注目される点です。
マグネシウムの摂取不足は、カルシウム対マグネシウム(Ca/Mg)の食事摂取比率に関係します。マグネシウムの摂取量が減少するとCa/Mgの食事摂取比率が上昇し今後、心疾患、2型糖尿病、メタボリックシンドローム、骨粗鬆症、および他の炎症に関連した種々の疾患の発症率に影響することが示唆されています。
マグネシウムの摂取不足が生活習慣病、特に、2型糖尿病・メタボリックシンドロ-ムなどの生活習慣病の発症と密接に関わっていることが基礎的・臨床的研究でも明らかにされています。今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知され、正しい食育が行われる事が切に望まれます。
MAG21研究会のホームページ右上には、検索 Search がありますので、例えば検索用語として“摂取不足”を入力してSearch ボタンをクリックすると関連記事がリストアップされます。ご利用下さい。
当ホームページでは、マグネシウムと糖尿病、高血圧やメタボリックシンドロームとの密接な関係についても解説して来ました。
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なお、糖尿病やメタボリックシンドロームなどとマグネシウム摂取不足との関係は、横田邦信著の“マグネシウム健康読本”(現代書林)にも詳しく書かれていますのでご参考にして下さい。
また、2月頃には、メタボ、糖尿病にマグネシウム食が効く(主婦の友社)が上梓予定ですので、ご期待ください。
マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。