公開日:2012-09-25
東京都民のマグネシウム摂取量改善傾向か?
マグネシウムの日本人の食事摂取基準と推定摂取量の比較表を1ヶ所更新(ピンク色で表示)致しましたので、お知らせします。
更新内容は、「平成22年東京都民の健康・栄養状況(最新版)」 平成24年8月東京都福祉保健局を含みます。
日本人の食事摂取基準(2005年版および2010年版)男性30~49歳でマグネシウムの推奨量は、1日当り370mgです。この推奨量と比較すると、1日当りの平均摂取量は、「平成22年東京都民の健康・栄養状況(最新版)」では男性30~49歳で256~265mgと105~114mg不足状態が持続しています。しかし、対前年度平成21年の1日当りの平均摂取量男性30~49歳で238~257mgと比較すると平均13mg増加し、改善傾向が認められます。
(参照)
1. 「日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料
「日本人の食事摂取基準(2010年版)」平成21年5月29日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室報道発表資料
2. 「平成15年 国民健康・栄養調査結果」平成17年4月21日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養調査係報道発表資料
「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室
「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年12月25日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室 報道発表資料
「平成20年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成21年11月9日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室 報道発表資料
「平成21年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成22年12月7日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室 報道発表資料
「平成22年国民健康・栄養調査結果の概要」2012(平成24)年1月31日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室 報道発表資料
3. 「東京都民の健康・栄養状況(平成17年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果)」平成19年6月東京都福祉保健局
「平成19年 東京都民の健康・栄養状況」2009年8月東京都福祉保健局
「平成20年 東京都民の健康・栄養状況(最新版)」平成22年8月東京都福祉保健局
「平成21年 東京都民の健康・栄養状況(最新版)」平成23年8月東京都福祉保健局
「平成22年 東京都民の健康・栄養状況(最新版)」平成24年8月東京都福祉保健局
コメント:
今回、マグネシウムの日本人の食事摂取基準と推定摂取量の比較表を最新データに基づき更新致しました。
東京都の発表では、1日当り推奨量からすると、近年の食事からのマグネシウム摂取量は105~114mgが不足し、およそ70%しか充足されていない状況ですが、平成21年の1日当りの平均摂取量男性30~49歳で、238~257mgと比較すると平均13mg増加しています。
この改善傾向が認められた背景には、都民が健康長寿と密接に関係するマグネシウムを意識して毎日の食生活で摂取され始めた可能性があると推測されます。
マグネシウムの摂取不足が生活習慣病、特に、2型糖尿病・メタボリックシンドロ-ムなどの生活習慣病の発症と密接に関わっていることが基礎的・臨床的研究でも明らかにされています。今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知されて食育に取り入れられる事が切に望まれます。
MAG21研究会のホームページ右上には、検索 Search がありますので、例えば検索用語として“摂取不足”を入力してSearch ボタンをクリックすると関連記事がリストアップされます。ご利用下さい。
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なお、糖尿病やメタボリックシンドロームなどとマグネシウム摂取不足との関係は、横田邦信著の“マグネシウム健康読本”(現代書林)にも詳しく書かれていますのでご参考にして下さい。
マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。