米国の糖尿病2900万人超-米CDC公表

公開日:2014-07-23

米国の糖尿病2900万人超-米CDC公表



2014年6月10日、米疾病対策予防センター[Centers for Disease Control and Prevention(CDC)]が、“米国の糖尿病2900万人超”と公表したので、その概要を以下に紹介します。



今回の最新報告では、2012年までに算出した全米の糖尿病有病者数および前糖尿病者数の推計値を公表しました。診断例、未診断例を含めた糖尿病有病者数(小児を含む)は2010年の2600万人から2012年には2900万人超に増加し、全人口の9.3%を占めると推定されました。糖尿病の4人に1人は有病と気付いていません。



また、前糖尿病者数は8600万人に上り、成人の3人に1人以上を占めることも明らかになりました。体重減少および適度な運動無しで、前糖尿病者の15~30%は5年以内に2型糖尿病を発症します。



   主な調査結果(健康データ2012年)には、以下を含みます。



ひらめき  2910万人(9.3%)が糖尿病。



ひらめき  2012年に20歳以上で糖尿病の新規診断例は170万人でした。



ひらめき  成人における糖尿病診断例の人種別の割合は、アメリカ・インディアン/アラスカ先住民15.9%、非ヒスパニック系黒人13.2%、ヒスパニック系12.8%、アジア系9.0%、非ヒスパニック系白人7.6%でした。



ひらめき  20歳未満における1型および2型糖尿病診断例は208000人でした。



ひらめき  20歳以上の成人8600万人(37%)が前糖尿病でした。うち、65歳以上の高齢者では前糖尿病の人の割合は51%でした。



糖尿病は、食事療法・運動療法に加えてインスリンと経口薬の適切な使用により管理できる重篤な疾患です。糖尿病管理のもう1つの重要な部分は、他の心血管疾患リスク因子(高血圧、高コレステロール、タバコの使用など)の低減させることです。



糖尿病患者では、糖尿病網膜症・腎症・神経障害に加えて、心血管疾患・脳血管障害、足(趾)壊疽、切断、若年死など深刻な健康問題のリスクが高くなります。



糖尿病およびその合併症に関連したコスト(医療費と生産性・労働性の低下などによる社会的損失の合計)は、2007年の1740億ドルから2012年には2450億ドルへと大幅に増加しました。



CDC’s Division of Diabetes Translation部門のディレクター Ann Albright氏は「これらの新しい推計値は警告であり、米国における糖尿病の負担を軽減する必要性を強調し、糖尿病は経済的にコストが掛かかるので、迅速に行動し、効果的に治療し、この深刻な疾患の予防を急務とする」と述べています。



参考文献:



CDC. More than 29 million Americans have diabetes; 1 in 4 doesn’t know. CDC Press Release, June 10, 2014



http://www.cdc.gov/media/releases/2014/p0610-diabe...



【コメント】



前回の2012年に米CDCが発表した米国における糖尿病の有病率は、1995~2010年で4.5%から8.2%で、今回公表した2012年の有病率は9.3%に急増しています。



米国での2型糖尿病の増加は肥満に起因するとされ、ハイリスク者の適度な体重減少、良い栄養習慣、身体活動の増加を促進するエビデンスに基づく、コミュニティ、ライフスタイル・プログラムなどが提供されています。



しかし、食事からのマグネシウム摂取の重要性については言及されていません。肥満が大きな原因でインスリン抵抗性を来すことが2型糖尿病の発症要因のひとつであることは疑う余地はありませんが、ライフスタイル(食生活)のプログラムの中にマグネシウムの十二分な摂取を取り入れなければ、有病率はさらに増加することは明らかです。



当ホームページでは、以下のサイトで米国におけるマグネシウム摂取量の問題、食物からのCa/Mg摂取比率が上昇している問題、これらに伴う2型糖尿病の有病率と発症率の急激な増加などについても掲載していますので、参考にしてください。



2014.06.03  日本人のカルシウムとマグネシウムの食事摂取比率は2より低く、1.5~1が望ましい



2014.04.29  果物摂取と2型糖尿病のリスク: 3つの前向き縦断的コホート研究結果



2013.05.01  奇蹟のマグネシウム



2013.05.30  青年期の水銀暴露と後の糖尿病発症率



2013.01.15  米国における糖尿病の有病率が急増-米国CDC発表



2012.12.14  日本人のCa/Mg摂取比率が上昇傾向



2012.11.27  米国における準最適マグネシウムの栄養状況:健康状態が過小評価されている?



2012.08.17  白米摂取と2型糖尿病リスクの関係



2012.05.22  Ka He先生略歴と講演抄録



2012.04.23  Ka He先生来日3回講演のお知らせ



2011.09.21  マグネシウム摂取と2型糖尿病発症リスク



2011.01.27  マグネシウム摂取とメタボリックシンドロームの関係



2010.12.21  マグネシウム摂取量と全身性炎症、インスリン抵抗性と糖尿病発症との関連



2010.08.26  Caサプリメントで心筋梗塞リスク31%上昇



2009.12.15  閉経後女性の多民族的コホートにおける食事性マグネシウム摂取と炎症および内皮機能障害マーカーの関係



2009.10.29  アメリカ人男性の食習慣と2型糖尿病リスク



2009.05.07  米国成人の食事性マグネシウム摂取量



2009.01.07  カルマグ摂取比と大腸がん



2008.01.24  経口マグネシウムサプリメントの影響



2007.08.23  女性及び小児とメタボリックシンドロームについて 小児メタボ



2007.08.21  メタボリックシンドロームの予防 -その2-



マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。



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