公開日:2009-10-29
アメリカ人男性の食習慣と2型糖尿病リスク
2002年、アメリカのハーバード大学公衆衛生学、Brigham and Women’s Hospitalとハーバード大学医学部およびオランダのNational Institute for Public Health and the Environmentの研究者らは、「アメリカ人男性の食習慣と2型糖尿病リスク」についての研究結果を報告しました。
【背景】
2型糖尿病を発症する食事の役割ははっきりしていません。
【目的】
主な食習慣と2型糖尿病の関係を調査します。
【デザイン】
プロスペクティブ コホート研究。
【場所】
アメリカ
【参加者】
ベースライン時に糖尿病、心血管疾患または癌と診断されていない医療専門職(歯科医師、獣医師、薬剤師、検眼士、整骨療法専門の医師および足の専門医)40-75歳の主に白人男性42504人。
【測定法】
食物頻度アンケートからのデータに基づく因子分析を使用し、“慎重”(野菜、果実、魚、家禽および穀物の高い消費が特徴)と“ウェスタン”(赤身肉、加工肉、フレンチフライ、高脂肪乳製品、精製穀物および甘いデザートの高い消費が特徴)と名付けた2つの主要な食習慣を確認しました。
相対リスクおよび95%CIsは、肥満(BMI)、運動および喫煙を含む潜在的交絡因子に関して調整しました。
【結果】
12年間の追跡調査(466 508人年)で、2型糖尿病1321例を記録しました。“慎重”食習慣は、2型糖尿病の発症リスクと適度に低い関係が見られました(極端な五分位数の相対リスク0.84[CI、0.70~1.00])。
対照的に、“ウェスタン”食習慣は、2型糖尿病と発症リスク増加に関係していました(相対リスク、1.59[CI、1.32~1.93]、P< 0.001)。
低運動(食習慣と運動を極端な五分位数で比較した相対リスク(1.96[CI、1.35~2.84]))または肥満(BMI相対リスク>30kg/m2対<25kg/m2(11.2[CI、8.07~15.6]))を伴う“ウェスタン”食習慣は、2型糖尿病の発症リスクと特に高い関係が見られました。
【結論】
調査結果は、“ウェスタン”食習慣が男性で2型糖尿病の発症リスクとかなり関連性があることを示唆します。
参考資料:
van Dam RM, Rimm EB, Willett WC, et al. Dietary Patterns and Risk for Type 2 Diabetes Mellitus in U.S. Men. Annals of Internal Medicine 136:201-209, 2002
http://www.annals.org/cgi/reprint/136/3/201.pdf
【MAG21研究会コメント】
この論文は、アメリカ人男性で医療専門職を対象に“慎重”および“ウェスタン”2つの食習慣と2型糖尿病リスクとの関係を調査したものです。マグネシウムに関しての記載はありませんが、“慎重”食習慣の食材はマグネシウムの含有量が多いものが多く、摂取量の推定から2型糖尿病リスクに明らかな差があるといえます。
“慎重”食習慣(野菜、果実、魚、家禽および穀物の高い消費が特徴)は、マグネシウムが多い食材です。“ウェスタン”(赤身肉、加工肉、フレンチフライ、高脂肪乳製品、精製穀物および甘いデザートの高い消費が特徴)は、マグネシウムが少ない食材です。
当ホームページでは、マグネシウムが多い食材、マグネシウムと糖尿病との密接な関係についても解説して来ました。
2009.09.08 WHO 飲料水中のカルシウムとマグネシウム: 公衆衛生的意義 2009発行
2009.03.13 糖尿病と合併症 -生活習慣との関わり-
2008.06.03 『第51回日本糖尿病学会』で横田先生が発表
2008.02.04 『日本糖尿病療養指導士認定機構 CDEJ News Letter』に横田先生の記事が掲載
2007.08.24 マグネシウムの力 そばのひ孫と孫(は)優しい子かい? 納得!!
2007.08.21 メタボリックシンドロームの予防 -その2-
2007.08.20 メタボリックシンドロームの予防 -その1-
などのサイトでご紹介して来ましたので、ご参考にしてください。
この記事に対するご意見やご質問を心からお待ちしております。