公開日:2016-05-17
生命とエネルギーを支えるマグネシウム
MAG21研究会のメンバーで東京慈恵会医科大学客員教授・茅ヶ崎市立病院産婦人科部長 恩田威一先生、東京慈恵会医科大学教授 横田邦信先生の『生命とエネルギーを支えるマグネシウム ~悪阻(ツワリ)と糖尿病・メタボリックに深く関係する~』に関するインタビュー記事が、タテホ化学工業株式会社が出版するマグネシア・ミュー 2016年Springに掲載されたのでお知らせします。
(タテホ化学工業社のサイトより引用:
http://www.tateho.co.jp/myu/myu.html)
●序 生命とエネルギーを支えるマグネシウム
~悪阻(ツワリ)と糖尿病・メタボリックに深く関係する~
●いのちを支えるマグネシウム①
悪阻(ツワリ)なんてこわくない
人間、そして細胞の生死に関わるマグネシウム
東京慈恵会医科大学客員教授
茅ケ崎市立病院産婦人科部長・医学博士
恩田 威一氏
マグネシウムの摂取によって妊婦の悪阻を軽減できるという画期的な事実が明らかになったことを解説しています。
世界で初めてツワリの原因を究明
○マグネシウムに関心を持たれたきっかけは。
○マグネシウムとツワリの関係について書かれた本は。
○戌の日に腹帯を巻きますが。
○マグネシウムは母体というより、生命に必要不可欠なものと。
○妊婦にはマグネシウムを摂取しなさいということは昔からいわれたことでしょうか。
○先ほど提唱されたタオル巻き効果も。
○ツワリがきついと子供を産むことの不安にも繋がります。
○初歩的な質問ですがツワリは日本固有の症状では。
食品に含まれる微量アンモニア臭も影響する
○先生の本の中にアンモニア臭もツワリに影響するとありますが。
○アンモニア成分が食べ物から排出される。
○微量なアンモニア成分が妊婦を気持ち悪くさせる。
学会や雑誌などで発表
○ツワリとマグネシウムの関連性について学会などの発表は。
○産婦人科医師の専門家として正確なデータ、臨床例などの積み重ねで論証されていることに重みを感じました。
女性はマグネシウムを蓄えられる
○人間、細胞の生死にマグネシウムが関わると指摘されました。
○ツワリは世界共通ということでしたが男女の違いは。
○サッカーの試合で男は足がつったり、痙攣しているのをよく見るのに女子サッカーはそれほどに見ませんが。
恩田威一氏プロフィール
1949年 千葉県生まれ
1975年 東京慈恵会医科大学卒業
同大学病院助手等を経て(1985年医学博士)
1991年 同大学講師
1996年 同大学附属病院産婦人科診療医長
2001年 同大学助教授
2008年 同大学教授
2014年 同大学客員教授、茅ヶ崎市立病院産婦人科部長
<主な研究テーマ>
細胞診断(細胞診専門医)、母体血清マーカー検査など胎児診断、母体糖代謝、電解質代謝(主にマグネシウム代謝)、妊娠悪阻に関する研究
●いのちを支えるマグネシウム②
マグネシウムは糖尿病・メタボリックシンドロームと密接な関係がある
東京慈恵会医科大学教授
糖尿病・代謝・内分泌内科診療医長・医学博士
横田 邦信氏
食生活の「半欧米化」によって日本人は、マグネシウム(Mg)摂取量不足を慢性的にしかも大幅に起こしている。これが、2型糖尿病(以下DM)・メタボリックシンドローム(以下メタボ)など生活習慣病の発症増加と密接な関係にあることを日本で初めて指摘し、医学的に解説しています。
仮説の域を超えたマグネシウム、糖尿病・メタボの関連
○メタボを健康診断に組み込むなどしていますが効果が見られない気がします。
○もはや仮設の域を超えたといえますね。
○マグネシウムを栄養素として注目したのは昔からですか。
○マグネシウムは細胞内に含まれているのですか。
○基準値が2・0㎎/dℓを切るような低マグネシウムの人は高カルシウム血症になるのでしょうか。
穀物類離れ、塩田廃止で大幅にマグネシウム不足が進行
○何故、日本人はDMになりやすいのでしょうか。
○欧米人は肉中心の食事のイメージが強いですがマグネシウムをどのように摂取しているのでしょう。
○硬くてまずいと思ったアメリカのパンも理由があったのですね。
○ちなみにマグネシウムを多く含むお酒は何でしょう。
“そばのひ孫と孫は優しい子かい?納得!”を食べて糖尿病を予防しかつ治す
○DMやメタボ、ツワリだけでなくガンなどにもマグネシウムは深く関わっています。
○これだけ不足していると相当補う必要がありますね。
○基本的にはどのような食物を摂ればいいのでしょうか。
○最近出版されたレシピ本でも扱われています。
横田邦信氏プロフィール
1951年 生まれ
1984年 東京慈恵会医科大学大学院を卒業後、富士市立中央病院内科医長、横須賀北部共済病院内科部長を経て、
2001年 東京慈恵会医科大学助教授
2010年 同大学教授
日本生活習慣病予防協会参事
日本糖尿病学会学術評議員
日本健康予防医学会理事
日本マグネシウム学会元理事
マグネシウム啓発目的でMAG21研究会(http://mag21.jugem.jp)を2007年に共同設立。
著書に、『マグネシウム健康読本』(現代書林)、『糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい!』(主婦の友社)、『糖尿病ならすぐに「これ」を食べなさい!レシピ』(主婦の友社)、『血糖値が高い人のカラダに効く食べ方』(日本文芸社)。
タテホ化学工業株式会社
本社: 〒678-0239 兵庫県赤穂市加里屋字加藤974番地
TEL: 0791-42-5041(代表) FAX: 0791-45-2040
マグネシア・ミュー 2016年Spring
http://www.tateho.co.jp/myu/myu.html
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【コメント】
恩田威一先生、横田邦信先生が『生命とエネルギーを支えるマグネシウム ~悪阻(ツワリ)と糖尿病・メタボリックに深く関係する~』について解説されているので紹介いたしました。
マグネシウムはカルシウムの陰に隠れて来た永い歴史があります。わが国の国民一人当たりのカルシウム摂取量は、厚生省(当時)が国民栄養の現状として戦後1946年来毎年調査報告し、厚生労働省が国民健康・栄養調査として2003年来毎年調査報告しています。一方マグネシウム摂取量は、カルシウムの調査報告より55年後の2001年から厚生省が調査報告を開始しました。カルシウムと比較し、マグネシウムはそれほど研究されていない“オーファン栄養素(Orphan nutrient)”です。この為、マグネシウムに関する国の認知が相当遅れたため国民の認知が更に遅れています。
2014.06.03 日本人のカルシウムとマグネシウムの食事摂取比率は2より低く、1.5~1が望ましい
マグネシウムは健康にとってとても重要な必須・主要ミネラルです。にも拘わらず、永年にわたりほとんどの医師がこの不可欠なミネラルの血中マグネシウムを測定することもしませんし、様々な臨床症状も見過ごして来たのが現実です。
マグネシウム不足は虚血性心疾患、高血圧・糖尿病・メタボリックシンドロ-ムなどの生活習慣病、喘息、不安とパニック発作、うつ病、(慢性)疲労、片頭痛、骨粗鬆症、不眠症、こむら返り、PMS(月経前症候群)、胆石症、尿路結石、大腸がん、すい臓がん、動脈硬化、全身性炎症性疾患そして悪阻など様々な疾病・病態とも密接に関連しています。
マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。