公開日:2014-01-14
悪阻(ツワリなんてこわくない-安産のための手引き-
MAG21研究会のメンバーで東京慈恵会医科大学産婦人科教授 恩田威一先生の『悪阻ツワリなんてこわくない-安産のための手引き-
病気ではないとされ、原因が究明されることなく放置されてきた「ツワリ」。長年月をかけてその真の原因をつきとめ、その軽減方法を探りあてた著者が、世に初めてツワリの真相をわかりやすく解説。妊婦さんや、そのご家族必読!
『悪阻ツワリなんてこわくない-安産のための手引き-』の内容です。
第1章 悪阻の原因とさまざまな症状
悪阻はなぜ起こるのか
脳の血流維持の優先がツワリの原因となる
妊婦とナトリウム
なぜ動悸が起きやすくなるのか
第2章 ツワリとマグネシウム、カルシウム、カリウム
妊婦とマグネシウム、カルシウム、カリウム
妊娠時の「こむら返り」の予防
第3章 ツワリと味覚・臭覚の変化
なぜ酸っぱいものが好きになるのか
妊娠すると食べ物の嗜好が変わる?
なぜ人混みが嫌になるのか
第4章 ツワリの諸症状と軽減方法
なぜ口中に違和感が生じるのか
妊娠するとなぜ眠れなくなるのか
なぜ頭痛が起きやすくなるのか
なぜ風呂よりシャワーが好きになるのか
ツワリと肝機能障害
ツワリを軽くするために試みるといいこと
『悪阻ツワリなんてこわくない-安産のための手引き-』
恩田威一著
(株)同成社
http://homepage3.nifty.com/douseisha/
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著者紹介(本より引用、一部追加)
著者: 恩田威一
1949年 千葉県生まれ
1975年 東京慈恵会医科大学卒業
1985年 同大学附属病院助手等を経て(医学博士)
1991年 同大学講師
1996年 同大学附属病院産婦人科診療医長
2001年 同大学助教授
2008年 同大学教授
現在に至る
<主な研究テーマ>
細胞診断(細胞診専門医)、母体血清マーカー検査など胎児診断、母体糖代謝、電解質代謝(主にマグネシウム代謝)、妊娠悪阻に関する研究
【コメント】
恩田威一先生の『悪阻ツワリなんてこわくない-安産のための手引き-
マグネシウムはカルシウムの陰に隠れて来た永い歴史があります。わが国の国民一人当たりのカルシウム摂取量は、厚生省(当時)が国民栄養の現状として戦後1946年来毎年調査報告し、厚生労働省が国民健康・栄養調査として2003年来毎年調査報告しています。一方マグネシウム摂取量は、カルシウムの調査報告より55年後の2001年から厚生省が調査報告を開始しました。カルシウムと比較し、マグネシウムはそれほど研究されていない“オーファン栄養素(Orphan nutrient)”です。この為、マグネシウムに関する国の認知が相当遅れたため国民の認知が更に遅れています。
2012.12.14日本人のCa/Mg摂取比率が上昇傾向
マグネシウムは健康にとってとても重要なミネラルです。にも拘わらず、永年にわたり、この不可欠なミネラルを、殆どの医師は見落して来ました。血中マグネシウムを測定することもしないので、殆どの医師が、患者のマグネシウム不足の状況を把握することができません。
マグネシウム不足は虚血性心疾患、高血圧・糖尿病・メタボリックシンドロ-ムなどの生活習慣病、喘息、不安とパニック発作、うつ病、疲労、片頭痛、骨粗鬆症、不眠症、こむら返り、そして悪阻などと密接に関連しています。
マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。