マグネシウム不足が深刻

公開日:2009-02-19

 マグネシウム不足が深刻

厚生労働省は2008年12月25日、「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表し、「栄養素等摂取量」も報告しています。 

マグネシウムに関する1日当りの平均摂取量は、男性30~49歳で250~257 mg/日でした。前回2006年(平成18年)国民健康・栄養調査結果」では、男性30~49歳で252~262 mg/日でした。この状況は、日本人の食事摂取基準(2005年版)男性30~49歳のマグネシウム推奨量370 mg/日と比較すると、1日当り基準値の約1/3でおよそ120 mg不足し、更に摂取減少しています。

厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と「平成18年 国民健康・栄養調査結果」、「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」及び東京都の調査結果「東京都民の健康・栄養状況(平成17年)」を比較すると、マグネシウムの摂取量は1日あたりおよそ120mg以上が不足していると推定され、近年の食事からの摂取がいっそう難しくマグネシウム不足が更に深刻な状況になっていると思われます。

(参照)

1.        「日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料

2.        「平成15年 国民健康・栄養調査結果」平成17年4月21日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養調査係報道発表資料

      「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

      「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年12月25日 厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室 報道発表資料

      http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/12/h1225-5.html

3.        東京都民の健康・栄養状況(平成17年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果)」 平成19年6月 東京都福祉保健局

【MAG21研究会コメント】

今回、厚生労働省が「平成19年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表し、「栄養素等摂取量」についても報告しています。

今回の発表では、マグネシウムの1日当りの平均摂取量は推奨量のおよそ1/3が不足し、糖尿病実態調査では糖尿病を強く疑われる人と予備軍を含め2210万人と推定され成人の約2割に上った(MAG21研究会の記事 2009.02.10 糖尿病予備群含め2210万人=1年で340万人増 厚労省)。

マグネシウムが生活習慣病、特に、2型糖尿病・メタボリックシンドロ-ムの発症と密接に関わっていることが明らかになりました。

今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知されて食育にも取り入れられる事が切に望まれます。

この記事に対するご意見やご質問を心からお待ちしております。

検索


新着記事