マグネシウムQ&A Q6

公開日:2007-08-22

マグネシウムQ&A Q6

Q6: ダイエットに効果的なマグネシウムの摂り方はありますか? 

A6: マグネシウムの「脂質の吸収を抑える」という効果を発揮するには、食事といっしょに摂らないと意味がありません。 

空腹時にお茶やコーヒーなどに入れてもあまりダイエットの効果が期待できません。それは、マグネシウムは単独で摂取するよりも、食事とともに摂ると、ダイエット効果を期待することができるからです。

特にダイエットの面でマグネシウムと相性がよいものは、ビタミンB1とクエン酸です。ビタミンB1のもっとも大切な働きは、糖質、ブドウ糖をエネルギーに変える際の補酵素の役割です。(酵素の働きを助けるのが補酵素です)ビタミンB1が不足すると、糖代謝が悪くなり、疲れやすくなったり、手足のしびれ、むくみなどといった症状が出ます。ビタミンB1の欠乏は「脚気」の原因となります。

マグネシウムは糖代謝だけでなく、多くの酵素の補酵素として働いています。『糖質を効率良く燃焼させてダイエット』という意味で考えるとマグネシウムもビタミンB1も無くてはならない補酵素です。どちらが欠けても糖代謝はスムーズに行われません。ちなみに糖代謝というのは、でんぷんや糖分などを体のエネルギーとして使えるように分解する一連の流れの事(解糖)を意味します。血中の糖をうまく分解できなければ、高エネルギー(ATP)産生が障害され、細胞機能は低下します。余剰の糖質は肥満の原因にもなります。

また、マグネシウムはある程度多めに摂取しても腎臓が悪くなければ排泄されます。また、ビタミンB1は水溶性なので尿中へ排泄されます。ビタミンB1一日の所要量は、成人で、男性約1.1mg 女性約0.8mgとごく微量です。

クエン酸はマグネシウムの吸収を助ける働きがあります。カルシウムとの摂取はマグネシウムの吸収を高めますが、よりマグネシウムの吸収を高めるもののひとつにクエン酸があります。

マグネシウムの「代謝を活発にする」という効果を代謝サイクルを活性化するクエン酸が後押ししてくれるということです。

マグネシウムはリン酸化をも促進しますので、エネルギー産生が効率よく行なわれます。脂肪分の多いものと一緒に摂ると、二価の陽イオンであるカルシウムやマグネシウムは脂肪酸とくっつき石鹸を作るために(鹸化反応)、脂肪の吸収が抑えられる結果、ダイエットにつながると考えられます。また、マグネシウムは脂肪酸のβ酸化という化学反応を促進するので脂肪が燃えやすくなるため、ダイエット効果がさらに期待できるといえます。

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