マグネシウム異常症 【私の治療】

公開日:2022-07-21

2020年、埼玉県立小児医療センター循環器科 科長兼部長 星野健司先生、MAG21研究会のメンバーで東京慈恵会医科大学 客員教授 横田邦信先生の論文『マグネシウム異常症 【私の治療】』が、Web医事新報 No.5026 (2020年08月22日発行) コーナー: 学術・連載に掲載されているのでお知らせします。

はじめに

Ⅰ.低マグネシウム血症
▶診断のポイント
▶私の治療方針・処方の組み立て方
▶治療の実際
【無症状の場合】
【有症状の場合】
【致死性不整脈出現の場合(QT延長症候群に伴うtorsades de pointes)】
▶偶発症・合併症への対応
▶非典型例への対応
▶ケアおよび在宅でのポイント

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参考資料:
星野健司、横田邦信: マグネシウム異常症 【私の治療】.Web医事新報 No.5026 (2020年08月22日発行) P.37
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=15326

【コメント】
星野健司先生、横田邦信先生が『マグネシウム異常症 【私の治療】』について医療関係者向けサイトで解説されているので紹介いたしました。

マグネシウム異常症では、特に低マグネシウム血症の場合には食事指導、食生活の改善が含まれます。

当MAG21研究会のサイト「2019(令和元)年国民のマグネシウム摂取量 公開日:2021-03-12」で解説していますが、厚生労働省が5年毎に公表しているマグネシウムの食事摂取基準(mg/日)、毎年調査報告している推定摂取量の比較表によると、1日当り推奨量は30~49歳の男性370 mg/日、女性290 mg/日、妊婦(付加量)+40 mgとされています。
しかしながら、各推奨量に対する摂取量から見た不足量(推定)は1日当り男性で119~134mg、女性で71~85mgで、近年の上昇傾向が認められます。

マグネシウムの日本人の食事摂取基準と推定摂取量の比較 男女30〜49歳、摂取量 平均値(mg/日)

マグネシウムは健康にとってとても重要な必須・主要ミネラルです。にも拘わらず、永年にわたりほとんどの医師がこの不可欠なミネラルの血中マグネシウムを測定することもしませんし、様々な臨床症状も見過ごして来たのが現実です。

マグネシウムの摂取不足は虚血性心疾患、高血圧・糖尿病・メタボリックシンドロ-ムなどの生活習慣病、歯周病、喘息、不安とパニック発作、うつ病、(慢性)疲労、片頭痛、骨粗鬆症、不眠症、こむら返り、便秘、PMS(月経前症候群)、悪阻(つわり)、胆石症、尿路結石、大腸がん、すい臓がん、動脈硬化、全身性炎症性疾患、そして長期記憶、アルツハイマー病、さらには、昨今パンデミックとなった新型コロナウイルス感染症とその重症化リスクなど様々な疾病・病態とも密接に関連していることが基礎的・臨床的・疫学的研究でも明らかにされています。今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知され、正しい食育が行われる事が切に望まれます。

MAG21研究会のホームページでは、検索機能を設置しています。例えば“マグネシウム摂取量”などの検索キイワードを入力して記事を検索すると関連記事がリストアップされますので、ご利用ください。

マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。

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