公開日:2007-08-24
マグネシウムの力 高血圧にはマグネシウム!
高血圧にはマグネシウム!
「最近ちょっと血圧が高めで・・・特に上の方が・・・」
よく聞く台詞です。高血圧症の人口は、平成12年の厚生労働省の調査では約3,500万人と推定され、成人男性では2人にひとり、女性では2.5人にひとりの割合で、実に多くの人が高血圧を患っていることになります。
ところで、「血圧が高い・低い、上の血圧・下の血圧」等は何を意味するのかご存知ですか?
「上の血圧」は「収縮期血圧」とも呼ばれ、心臓が収縮して血液が送り出された時(動脈が最も拡がった状態)に血管の中に生じる圧をいいます。つまり、血管というパイプに内側から最も圧力がかかった状態です。この値が高い人は、動脈の弾力性が落ちている可能性があります。また、「下の血圧」は「拡張期血圧」ともよばれ、心臓の拍動と拍動の間の血圧、すなわちパイプの内側からの圧力が最も小さい圧をさします。この値が高いと、潜在的に動脈が硬くなっている可能性があります。
一般に血圧というと、上の血圧(収縮期血圧)を重視する傾向がありますが、実は下の血圧(拡張期血圧)も非常に大切で、「高血圧症」の大部分を占める「本態性高血圧症」という病気は、全身の細い動脈の緊張から来る、下の血圧(拡張期血圧)の上昇が基本にあります。
理想の血圧とは、120/80mmHg未満を言います。また、病院や診療所で測る血圧と家庭で測る血圧とでは、5ないし10mmHg程の差がある(家庭血圧の方が低い)ことがほとんどです。一般には、収縮期血圧が140かつ/または拡張期血圧が90mmHg以上であれば高血圧症と診断されますが、家庭血圧で130かつ/または85mmHg以上あれば、これも高血圧症と診断されます。高血圧症はほとんどが無自覚・無症状なので“サイレント キラー”の別称があります。最近は家庭血圧計が普及したので、是非家庭血圧の測定を習慣付けて下さい。
さて、マグネシウムの話です。
マグネシウムには自然のカルシウム拮抗薬の異名があるように血管の収縮・拡張をコントロールしています。マグネシウムが不足すると血管の平滑筋細胞内のカルシウムが過剰になり平滑筋細胞が収縮して血圧が上昇します。
厚生労働省が推奨するマグネシウムの栄養機能表示認定(2004年4月)を再確認してみましょう。「マグネシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です。マグネシウムは多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。」
もちろん、マグネシウムだけ摂っていれば高血圧を改善できるわけではありませんが、慢性的なマグネシウム不足は皆さんの健康に致命的な影響を与えます。
さあ、今日から十分なマグネシウムを摂取して、高血圧からあなたの健康を守りましょう!