小児慢性便秘症診療ガイドライン作成委員会からのお知らせ

公開日:2018-09-27

2015年12月、日本小児栄養消化器肝臓学会と日本小児消化管機能研究会の小児慢性便秘症診療ガイドライン作成委員会が作成した小児の「慢性機能性便秘症」の治療について、同委員会のサイトhttp://www.jspghan.org/constipation/で紹介されているので、お知らせいたします。

このサイトでは、小児慢性便秘症診療ガイドライン作成委員会からのお知らせとして「患者さんとそのご家族の方」と「医師や医療従事者の方」向けに紹介されています。

患者さんとそのご家族の方」 http://www.jspghan.org/constipation/kanja.html

医師や医療従事者の方」 http://www.jspghan.org/constipation/ishi.html

同サイトでは、「小児慢性便秘症診療ガイドライン」、「簡易版パンフレット(日本語版、英語版)」、「詳細版パンフレット」、「排便日誌」が提供されているので、ダウンロードして閲覧することが可能です。

さらに、同サイトでは、小児慢性便秘症診療ガイドライン作成委員会からのお知らせとして「酸化マグネシウム製剤(便秘薬)について、「患者さん・ご家族の方へ」と「医療関係者向け」が紹介されています。

患者さん・ご家族の方へ」には、「酸化マグネシウム製剤(酸化マグネシウム、カマ、カマグ、マグミット、マグラックス)服用中の高マグネシウム血症につきまして- 患者様・ご家族の方へ -」と題する資料で、小児慢性機能性便秘症診療ガイドラインでもその使用が推奨されている酸化マグネシウムによる“便秘の治療では、正しい量の薬をきちっと飲むことがとても大切です。自己判断で、薬を中断することはなさらないでください。また、自己判断で量を増やすようなことも絶対になさらないでください。なにか疑問や不安を感じておられる方は、まず主治医の先生に相談してください。”と記載されています。

医療関係者向け」には、「酸化マグネシウム製剤服用中の高マグネシウム血症に関する提言- 医療従事者の方へ -」と題する資料で、2008年と2015年に厚生労働省が酸化マグネシウム製剤の副作用についての使用上の注意改訂指示を発表したことが報道された内容についての説明があり、小児における安全性について検討され、「酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症と結論付けるには情報が不十分であると判断し、この見解は日本マグネシウム学会の専門家らと同様のもの」、「便秘のほかに基礎疾患や原因がなく、小児の一般的な用法・用量にしたがって酸化マグネシウム製剤を服用している患者さんでは、酸化マグネシウム製剤の服用によって危険なレベルの高マグネシウム血症がおこることは極めてまれなことであり、便秘症に対して有効性がみとめられている場合には、一般的に有益性をうわまわる危険性があるとは考えられない」という結論とされています。

なお、この「医療関係者向け」の中で「資料 5. 酸化マグネシウム製剤の副作用報告死亡事例への緊急提言」の引用元はMAG21研究会が公開している旧サイトの記事で、現在みることが出来ません。旧サイトは2018(平成30)年2月28日を以って完全閉鎖し、リニューアルサイトhttp://mag21.jp/は平成29(2017)2月13日にオープンしました。このため、「資料 5. 酸化マグネシウム製剤の副作用報告死亡事例への緊急提言」の記事は、リニューアルサイトで以下のアドレスhttp://mag21.jp/contents/466 から閲覧が可能です。

小児慢性便秘症診療ガイドライン作成委員会の先生方へお願い。
上述の通り、貴委員会が作成された「医療関係者向け」の中で「資料 5. 酸化マグネシウム製剤の副作用報告死亡事例への緊急提言」の引用元のアドレスをhttp://mag21.jp/contents/466 に修正していただければ幸いです。
5. 酸化マグネシウム製剤の副作用報告死亡事例への緊急提言

【コメント】
日本小児栄養消化器肝臓学会と日本小児消化管機能研究会の小児慢性便秘症診療ガイドライン作成委員会が作成された「小児慢性便秘症診療ガイドライン」、「簡易版パンフレット(日本語版、英語版)」、「詳細版パンフレット」、「排便日誌」、さらに「酸化マグネシウム製剤(便秘薬)についての「患者さん・ご家族の方へ」と「医療関係者向け」などの資料は大変意義がある資料なので、閲覧をお勧めいたします。

「小児慢性便秘症診療ガイドライン」は多くの論文のエビデンスを基に作成されています。

マグネシウムに関する様々なご質問を心からお待ちしております。

検索


新着記事