マグネシウムの働き
● マグネシウムは健康な成人でおよそ25gありその60-65%が、一方、カルシウムは約1000gありその殆どが骨と歯の構成成分となっています。
神経、筋肉の興奮の伝達にも関与し、マグネシウムが不足すると筋肉のけいれん、つっぱり(こむら返り)がおきやすくなります。
さらに、生体内では、325種類以上の酵素特に代謝系の重要な働きを活性化しています。
さらにマグネシウム(Mg++)は、細胞内と細胞外のミネラルバランスを調節しています。
● マグネシウムは必須・主要ミネラルです。ミネラルは、体の構成や維持に必要な微量栄養素ですが、ヒトの体で作ることが出来ません。その為、食物など体外から摂りいれなくてはなりません。
必須ミネラルは16種類あり、ヒトの体の栄養素として欠かせません。このうち、1日の摂取量が100mg以上必要なものを主要ミネラル、100mg未満のものを微量ミネラルと分けられています。
● 体内の生理的存在部位による分類もされています。
1990年、国立健康・栄養研究所の西牟田守先生は、ミネラルの存在部位から体の構成要素を考えると、細胞内ミネラル、細胞外ミネラル、骨ミネラルの3要素に分類されると提唱されました(解説論文集: 西牟田守
生体における無機質の生理学的および病態生理学的特性; Nishimuta M. In: Metal ions in Biology and Medicine (Ph. Collery et al. eds), John Libbey Eurotext, Paris, 1990, pp.69-74)。この概念は、ミネラルの体内における存在部位と働きを知る上で重要です。