マグネシウム不足が更に深刻

公開日:2008-06-17

マグネシウム不足が更に深刻

厚生労働省は2008年4月30日、「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表され、「栄養素等摂取、食品群別摂取の状況」も報告されています。

マグネシウムに関する1日当りの平均摂取量は、男性30~49歳で252~262 mg/日でした。前回2003年(平成15年)国民健康・栄養調査結果」では、男性30~49歳で258~270 mg/日でした。この状況は、日本人の食事摂取基準(2005年版)男性30~49歳のマグネシウム推奨量370 mg/日と比較すると、1日当り基準値の約1/3でおよそ120 mg不足し、更に摂取減少となっています。

厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2005年版)」と「平成18年 国民健康・栄養調査結果」及び東京都の調査結果「東京都民の健康・栄養状況(平成17年)」を比較すると、マグネシウムの摂取量は1日あたりおよそ130mg以上が不足していると推定され、近年の食事からの摂取がいっそう難しくマグネシウム不足が更に深刻な状況になっていると思われます。

10-019 Mg基準 摂取量

(参照)

1. 「日本人の食事摂取基準(2005年版)」平成16年11月22日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養指導係報道発表資料

2. 「平成15年国民健康・栄養調査結果」平成17年4月21日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室栄養調査係報道発表資料

  「平成18年国民健康・栄養調査結果の概要について」平成20年4月30日厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室

3. 「東京都民の健康・栄養状況(平成17年国民健康・栄養調査 東京都・区実施分集計結果)」 平成19年6月 東京都福祉保健局

MAG21研究会コメント:

今回、厚生労働省が「平成18年 国民健康・栄養調査結果の概要について」を発表し、「栄養素等摂取、食品群別摂取の状況」についても報告しています。

マグネシウムが生活習慣病、特に、2型糖尿病・メタボリックシンドロ-ムの発症と密接に関わっていることが明らかになりました。今後マグネシウム摂取の重要性がさらに認知されて食育にも取り入れられる事を切に望みます。

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