公開日:2008-02-16
日系ハワイ人のマグネシウム摂取と血圧の関係
1987年、米国ハワイ州Honolulu Heart Program, National Heart, Lung and Blood Instituteの研究者らは、ハワイ在住日系人男性を対象に血圧と食事性栄要素の関係を調査した研究結果を報告しています。
背景: 心血管疾患または高血圧治療の病歴が無いハワイ在住日系人男性615人(誕生l900~l9l9年)を対象に血圧と食事性栄要素の関係を調査した。
結果: マグネシウム、カルシウム、リン、カリウム、繊維、植物性タンパク、澱粉、ビタミンCとビタミンDの摂取は、血圧と逆の関係を示した有意な栄養素であった。マグネシウムと血圧は最も強い関係にあった。多くの栄養素間で高い相関関係が問題のため、マグネシウムの影響を他の栄養素から切り離すことは不可能であった。
結論: 野菜、果物、全穀類と低脂肪乳製品のような食品が、高血圧を予防するかもしれない主要な栄養源であることを示唆する。
(Joffres MR, Reed DM, Yano K. Relationship of magnesium intake and other dietary factors to blood pressure: the Honolulu heart study. Am J Clin Nutr 45:469-475, l987)
MAG21研究会コメント: 栄養素を個別に切り離して解析することは不可能ですが、Mgとの関連が一番強いことが証明されたことは意味があることと言えます。